喫茶店の奥に、自家製のパンを焼く工場があるという少し変わったお店でアルバイトとして働いていた時の事です。元々はウエイトレスとして雇われ、お客様の注文をとったり料理を運んだりしていたのですが、自家製パンが好評になりパンを買い求めにくるお客さんが増えた事から、併設していたパン工場は毎日忙しそうでした。しかしアルバイトを雇っても工場長が厳しい人だったからか、すぐに辞めてしまうのです。
バイトとゲームの愛好家 そんなある日、工場長とは普通に話す事の出来ていた私が工場に呼ばれ、今日はウエイトレスではなくパン作りの手伝いをして欲しいと言われました。全く畑違いの仕事に戸惑ったものの、断る事も出来ずにその日は手伝ったのですが、思いの外手つきがよかったため工場長に見初められ、それ以後、私がウエイトレスとして店に立つ事はありませんでした。
先日、私の父親がめでたく定年退職を迎えました。ですので、お祝いの意味も込めて父親を食事に招待しました。在職年数は約40年だったそうです。軽く私の年齢を越えてますからね、大したものだと思います。
働くという事は苦労の連続ですからね。私も働くようになって10年程になりますが、身を持って体験しています。心から本当にありがとう、と言いたいですね。今の私があるのも父親のおかげですし。
子供の頃には親の有難みが分からなかったのですが、自分も子供を持つようになって親の有難みが分かるようになりました。仕事は退職しても、いつまでも元気で長生きしてほしいと思っています。